仏教

2013年4月19日

大峯千日回峰行

◇◆第800回◆◇

4393135407大峯千日回峰行 修験道の荒行
塩沼亮潤 板橋興宗
春秋社 2007-03-17

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修行を語る
大峯千日回峰行を99年に満行した塩沼亮潤氏が曹洞宗の管長などを歴任した板橋興宗氏と対談し、生い立ちや修行の実際、現在の暮らし、信仰、行について語っています。塩沼大阿闍梨は、意外にもドメスティックバイオレンスの家庭で育っています。父親は外面は良かったのに、家では気に入らないことがあると酒を飲んで暴れ、母親に暴力をふるいました。母親は心臓が悪く彼が小学生のときは寝たきりで、家は大変貧しかったといいます。

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2013年4月 7日

心を込めて生きる

◇◆第799回◆◇

4569707718心を込めて生きる
塩沼 亮潤
PHP研究所 2009-03-18

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生かされている自分に感謝する
著者は1999年に大峯千日回峰行を満行した大阿闍梨です。現在は故郷の仙台で慈眼寺の住職となっています。本書は慈眼寺で毎週日曜日に行われる護摩のあとの法話をまとめたものです。「はじめに」のなかで、著者は「誰が、あの人がと、苦しみのほこ先を他に向けて、なんで、なんでと悔やむ前に、今、生かされている自分に感謝することです」と述べています。本書で一貫して語られるのは、生かされていることに感謝しつつ、今このときに心を込めて精一杯生きる姿勢です。

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2013年4月 6日

もう、怒らない

◇◆第798回◆◇

4344017420もう、怒らない
小池 龍之介
幻冬舎 2009-10

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怒る人は幸せになれない
怒りをコントロールするのは、仏教で最も重要な教えです。怒りはあらゆる不幸の元凶だからです。怒りは誰よりも自分自身を傷つけます。どなったりわめいたりするような強烈な怒りだけでなく、むかつく、イライラする、妬む、悔やむといった感情もすべて怒りです。ストレスがたまる、と誰もが挨拶代わりに口にする現代、誰もが日々怒りの中に身を置いています。それはなぜなのか、どうすればいいのか、を仏道的観点から解き明かしています。

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2012年6月11日

寂聴日めくり

◇◆第756回◆◇

4122029821寂聴日めくり (中公文庫)
瀬戸内 寂聴
中央公論社 1997-11

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仏教の智恵をやさしく語る
一年365日、日めくり形式で著者が仏教の智恵について語っています。仏教は生きるための智恵と実践を説いた釈尊の教えが元になっています。仏教の根本教理は「この世の現象すべてが無常である」ということです。すべてのものはひとときもとどまることなく流れる川の水のように移り変わっています。理屈ではわかっていますが、実際にそれが腑に落ちているかというとそうではありません。

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2010年4月19日

ブッダはなぜ女嫌いになったのか

◇◆第658回◆◇

4344981553ブッダはなぜ女嫌いになったのか (幻冬舎新書)
丘山 万里子
幻冬舎 2010-01

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ブッダ出家の背景にあった事情を考察する
ブッダはシャカ族の王子として生まれました。彼が出家したのは、皇太子として物質的には何不自由ない暮らしをし、正妃が第一王子を産んだ夜です。わが子にラーフラ(障害、邪魔者)と名づけ、妻子を捨て、王城を抜け出したのです。お釈迦様の所業ですから、これにそれなりの理由はつけられていますが、名前を隠してこの部分のみを読めば、なんたる無責任な倫理にはずれた男か、とほとんどの人は思うでしょう。その背景にあったことについて、本書は女性とのかかわりを通じてひとつの解釈を試みています。

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2009年9月13日

仏教ではこう考える

◇◆第615回◆◇

4054039669仏教ではこう考える (学研新書)
釈 徹宗  学習研究社 2008-11

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宗教的にはこのように考える
著者は浄土真宗の僧侶であり、題名は”仏教では”ということになっていますが、もっと大きく「宗教的にはこのように考える」といえる内容です。二部に分かれており、第一部は京都新聞紙上で読者からの質問に答えたもの、第二部は檀家や門信徒の方との間であったやりとりをもとに構成されています。質問は多岐に渡り、俗世間的なことから宗教の根源にかかわるような問いまであり、誰もが納得できるというものではありませんし、正解のない質問の方が多いといえます。

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2009年7月12日

精いっぱい生きようそしてあの世も信じよう

◇◆第589回◆◇

4766207211精いっぱい生きようそしてあの世も信じよう
杉田 寛仁
グラフ社 2003-01

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あの世はある
著者は新潟大学でギリシャ哲学を学んだ臨済宗の僧侶で、現在は長野県伊奈市の護国寺の住職です。本書は禅の教えにギリシャ哲学の精神をあわせ、あの世とこの世の知恵、さらにはそれをもとに今どのように生きていかなければならないかを考察しています。基本中の基本はあの世はあるということであり、なぜそう考える必要があるのかを仏教的に説いています。

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2006年7月29日

きもちいい!仏教

◇◆第292回◆◇

4896918207きもちいい!仏教
洋泉社 2004-05

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生活の潤いとしての仏教
現代人の生活の質を豊かにするものとしての仏教、生きている人のための仏教をさまざまな入口を通して見せています。難しい説法や仏教哲学などはなく、題名どおり、きもちよくなるための仏教グッズ、エクササイズのご紹介、といったところでしょうか。坐禅会、写経や精進料理、宿坊の体験レポート、仏像やお寺の庭の見方など、ある意味ではカルチャーセンターやレジャー、癒し系の趣味として仏教を再確認してみたら、という提案が感じられます。

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2006年6月30日

法華経大全

◇◆第271回◆◇

4054013643図説 法華経大全―「妙法蓮華経全二十八品」現代語訳総解説
大角 修
学習研究社 2001-03

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法華経を現代人が読み通せるように
法華経に記されていることは、とても本当のこととは思えない---著者はこんな言葉で書き始めています。法華経は真実の教えとされ、読めば大きな喜びが得られるとされているものの、実際に読み始めると荒唐無稽ともいえることが多く、途中で投げ出してしまう人が多い、とあらかじめ著者は予防線を張っています。長大な法華経を現代語訳にし、現代人にも読み通せるものにするというのが著者の第一の目的であったようです。

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2006年6月24日

法華経入門

◇◆第267回◆◇

4396112092法華経入門――七つの比喩にこめられた真実(祥伝社新書209)
松原泰道
祥伝社 2010-06-30

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人はみな仏性をもっている
法華経は大乗仏教の代表的経典のひとつです。豊富な比喩を用いて大乗仏教の教えを説いています。大乗仏教の特色は法華経「化城の喩・普回向文」の「願わくは、この功徳をもって普く一切に及ぼし、我らと衆生と皆ともに仏道を成ぜんことを」につくされています。人はみな仏性を持っており、「悟る」ことも「すくわれる」ことも、生まれながらに持っている仏性を思い出すことにほかならない、ということです。

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