ローマ史

2005年10月18日

ローマ帝国衰亡史(10)

◇◆第131回◆◇

4480082700ローマ帝国衰亡史〈10〉メフメット二世と東ローマ帝国滅亡 (ちくま学芸文庫)
エドワード ギボン Edward Gibbon
筑摩書房 1996-09

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避けられなかった滅亡
全10巻もいよいよ、最後になりました。第10巻では第64章から71章が収められ、64章ではチンギス・ハーンの、65章ではティムールの征服がヨーロッパ世界に与えた影響が述べられています。ビザンティン帝国最後の王朝はパラエオログス朝でした。巻末に15世紀初頭の東ローマ帝国とオスマン・トルコの勢力圏を示した地図が載っていますが、これを見ただけで、滅亡は避けられなかっただろう、と思えます。

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2005年9月29日

ローマ帝国衰亡史(9)

◇◆第126回◆◇

4480082697ローマ帝国衰亡史〈9〉十字軍と頽勢のビザンティン文明 (ちくま学芸文庫)
エドワード ギボン Edward Gibbon
筑摩書房 1996-08

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十字軍の熱狂
第56章から63章をおさめる第9巻では、ビザンティン帝国最後の残り火と十字軍の記述が中心です。ビザンティン帝国の領土はすでに現在のギリシャからトルコの西半分あたりに限局されていました。十字軍の背景にはイスラム教徒であるセルジューク朝トルコがシリアやパレスティナに進出し、イェルサレムが占領されたことがあります。

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2005年9月 7日

ローマ帝国衰亡史(8)

◇◆第116回◆◇

4480082689ローマ帝国衰亡史〈8〉マホメットとサラセン帝国 (ちくま学芸文庫)
エドワード ギボン Edward Gibbon
筑摩書房 1996-07

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マホメットの進撃
第8巻は第50章から55章が収められています。ここでの主人公は、アラビア半島からおこり、預言者マホメットに率いられて急激に版図を拡大していくイスラム帝国です。マホメットはイエスのように神の子として十字架上で死ぬわけではなく、あくまで神の声を受けたメッセンジャーとして一生を終えます。

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2005年8月23日

ローマ帝国衰亡史(7)

◇◆第110回◆◇
ローマ帝国衰亡史〈7〉東ローマ帝国とシャルルマーニュ大帝
The History of the Decline and Fall of the Roman Empire 1776-1788
エドワード・ギボン Edward Gibon  中野好之・訳  ちくま学芸文庫 1996

ヘラクリウス
第7巻は565年のユスティニアヌス大帝の死から始まります。彼の後を継いだのは甥のユスティヌス2世ですがやがて精神に異常をきたし、それを継いだ養子のティベリウス2世もすぐに病に倒れます。続くマウリキウスはペルシャ戦線で活躍した武将で、皇帝の娘と結婚し、帝位につきました。彼の治世は20年におよび、帝国の建て直しにそれなりの成果をあげていました。しかし、トラキアの百人隊長からのしあがったフォカスによって一族皆殺しにされます。

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2005年8月 2日

ローマ帝国衰亡史(6)

◇◆第103回◆◇

4480082662ローマ帝国衰亡史〈6〉第39‐44章―ユスティニアヌスとビザンティン帝国 (ちくま学芸文庫)
エドワード ギボン Edward Gibbon
筑摩書房 1996-05

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ユスティニアヌスと皇妃テオドラ
第6巻は西ローマ帝国滅亡後の東ローマ(ビザンティン)帝国を描いています。しかし、最初は西ローマ帝国のその後、からです。帝位を簒奪したオドアケルでしたが、ビザンティンのゼノン帝に促された東ゴート王テオドリックに敗れ、講和の宴席で刺殺されます。テオドリックはその後、イタリアを統治し、ローマはそれなりの繁栄をとりもどします。

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2005年7月 5日

ローマ帝国衰亡史(5)

◇◆第91回◆◇

4480082654ローマ帝国衰亡史〈5〉第31‐38章―アッティラと西ローマ帝国滅亡 (ちくま学芸文庫)
エドワード ギボン Edward Gibbon
筑摩書房 1996-04

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東西ローマの分裂と無能な皇帝たち
第5巻は第31章-38章を収めています。本巻ではもはやローマ皇帝は物語の主人公ではありません。テオドシウス大帝のあと、帝国は東西に完全に分裂し、凡庸、無能な皇帝ばかりが続きます。すでに帝国が死に体ですから、なまじ才能のある人は潰されてしまいます。似たような皇帝の名前が続き、しかも東西に分かれますからその前後関係やつながりを追っていくだけでも煩雑なことでした。

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2005年6月18日

ローマ帝国衰亡史(4)

◇◆第87回◆◇

4480082646ローマ帝国衰亡史〈4〉西ゴート族侵入とテオドシウス (ちくま学芸文庫)
エドワード ギボン Edward Gibbon
筑摩書房 1996-03

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英雄ユリアヌス
全10巻の『ローマ帝国衰亡史』も4巻となればすでに中盤です。第4巻に収められているのは第24章から30章、ユリアヌス帝のペルシャ遠征から始まります。ギボンが賞賛してやまないユリアヌスですが、彼の治世はわずか1年8ヶ月にしかすぎませんでした。彼はすでにローマの国教となっていたキリスト教に反対し、古代の神々への信仰を明らかにしたことから「背教者ユリアヌス」とも呼ばれます。

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2005年6月 2日

ローマ帝国衰亡史(3)

◇◆第84回◆◇

4480082638ローマ帝国衰亡史〈3〉コンスタンティヌスとユリアヌス (ちくま学芸文庫)
エドワード ギボン Edward Gibbon
筑摩書房 1996-02

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コンスタンティノポリス
第3巻には第17章から第22章が収められています。コンスタンティヌス帝は324年に単独の皇帝になると、ビザンティウムに新首都コンスタンティノポリスを建設します。この後、この街は最後はこの街を残すのみとなる東ローマ帝国の「東方の花」として1100年間栄え続けることになります。大帝と称されるほどのコンスタンティヌス1世ですが、ギボンは単独の皇帝となってからの彼の業績はあまり評価していません。

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2005年5月20日

ローマ帝国衰亡史(2)

◇◆第80回◆◇

448008262Xローマ帝国衰亡史〈2〉第11‐16章 ディオクレティアヌスとキリスト教の展開 (ちくま学芸文庫)
エドワード ギボン Edward Gibbon
筑摩書房 1996-01

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武人皇帝たちの活躍
第2巻は第11章から第16章までを納めています。皇帝の暗殺が相次ぎ、屋台骨が揺らぐローマ帝国。しかし、3世紀後半から登場した武人の皇帝たちが国の危機を救います。すでに貴族階級には見るべき人材もなく、彼らはすべてイリリクムの属州から身を起こした卑賤の出身でした。クラウディウス帝はゴート人を撃退し、アウレリアヌス帝はゲルマン人を撃退し、エジプトと小アジアを占領していたパルミュラ女王ゼノビアを破ります。

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2005年5月 8日

ローマ帝国衰亡史(1)

◇◆第77回◆◇

4480082611ローマ帝国衰亡史〈1〉五賢帝時代とローマ帝国衰亡の兆し (ちくま学芸文庫)
エドワード ギボン Edward Gibbon
筑摩書房 1995-12

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ローマ帝国の壮大な滅亡への歴史
ローマが「帝国」となったのはローマ史の中では全体の三分の一をすぎたあたりのことです。伝説のロムルスによるローマ建国が紀元前753年、王政から共和政をへて帝政となるのは前27年からです。その後帝国の分裂を経て西ローマ帝国は476年に滅亡。東ローマ帝国はさらに1000年持ちこたえ、1453年に滅亡しています。

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