絵・デザイン

2014年4月22日

画集『神戸百景』

◇◆第856回◆◇

4434125575画集『神戸百景』―川西英が愛した風景
川西 英
シーズプランニング 2008-11

by G-Tools

神戸を愛した版画家
川西英(1894-1965)は、神戸に生まれ育ち、そこで亡くなった版画家です。代々商家であった家に生まれ、親の反対を押し切って絵の道に進んだため、版画は全くの独学でした。最初は油絵を描いていましたが、山本鼎の「ブルターニュの入江」に深く感動して版画に転向します。それは浮世絵版画の時代が終わり、創作版画が始まった時代でもありました。

続きを読む "画集『神戸百景』" »

2014年4月10日

クレヨンブック

◇◆第852回◆◇

4416212321クレヨンブック: プロから学ぶ、楽しく描く
米津 祐介
誠文堂新光社 2012-09-12

by G-Tools

のびのび子どものように描くことの勧め
クレヨンを使って、のびのびと絵を描こう、ということを目的にした本です。デッサン力も技術力も不要。著者が使っているのは6Bの鉛筆とサクラクレパス、さらにスクラッチするための先の尖ったもの(シャープペン、割り箸など)です。リアルを追求するのではなく、身近なものの「らしさ」に着目して、描こうとしています。枠線をはみ出てぐいぐい塗られたクレパスは勢いがあり、子どもの絵のようです。

続きを読む "クレヨンブック" »

2013年3月 8日

絵筆のいらない絵画教室

◇◆第793回◆◇

4314008814絵筆のいらない絵画教室
布施 英利
紀伊國屋書店 2000-11

by G-Tools

優れた画家は自然に学ぶ
著者は東京藝術大学美術学部を卒業し、同大学院で芸術学の博士課程を修めた美術評論家です。NHKの『ようこそ先輩』で母校の小学校を訪れ、六年生に魚の絵を描く授業をしました。その番組の内容が本書のベースになっています。どうすればよりよい絵が描けるのかということについての彼の持論は「自然に学ぶ、自然をよく観察する」ということです。理論編と実践編にわけてさまざまな例をあげながらわかりやすく書いてあります。

続きを読む "絵筆のいらない絵画教室" »

2013年3月 4日

美術品を10倍長持ちさせる本

◇◆第791回◆◇

4822228029美術品を10倍長持ちさせる本
日経アート
日経BP社 1996-03

by G-Tools

美術品の保管・展示の知識
美術品のコレクター向けにより望ましい展示・保管の方法について解説した本です。油彩画、日本画、陶磁器、漆器などについてそれぞれのに望ましい保管方法、取り扱い方などについて説明してあります。美術館のような方法は無理としても、湿度と温度に気を配ること、地震対策など値のはる美術品をコレクションしている人なら必須の内容です。絵を描いている人にとっても、自分の絵をどのように保存すればいいのかについての知識が得られます。

続きを読む "美術品を10倍長持ちさせる本" »

2013年2月19日

もっと透明水彩を楽しもう。

◇◆第790回◆◇

4766124065もっと透明水彩を楽しもう。 描きたくなる12レッスン
永山裕子 Yuko Nagayama
グラフィック社 2012-10-05

by G-Tools

透明水彩画をもう一歩進めたい人に
数多くの技法書を出版している人気水彩画家の一冊です。透明水彩で描かない人でも絵を描くヒントになることが書いてあります。著者の水彩画も多数掲載されています。色彩を画面いっぱいに散らしたような花の絵が華麗です。花だけでなく、風景や人物についても解説してあります。「もっと」という題名から、全くの初心者ではなく、ある程度聡明水彩で絵を描いてきた人向けではないか、と思います。

続きを読む "もっと透明水彩を楽しもう。" »

2013年2月 2日

横尾忠則 ラッピング電車 故郷を走る

◇◆第787回◆◇

4473038416横尾忠則 ラッピング電車 故郷を走る
横尾忠則 酒井忠康 織作峰子
淡交社 2012-11-26

by G-Tools

ラッピング電車故郷を走る
兵庫県西脇市出身の美術家・横尾忠則、その作品が彼の故郷である西脇市を通るJR西日本・加古川線の車両にラッピング電車として採用された時の模様を、写真家・織作峰子の写真を中心に、当時の新聞記事なども織り込んでまとめたものです。加古川線の電化を記念して四本のラッピング電車が2004年から2012年にかけて運行されました。定期的な車両検査のために現在はすべての車両が運行を終えています。

続きを読む "横尾忠則 ラッピング電車 故郷を走る" »

2013年1月14日

池田清明の人物画テクニック

◇◆第786回◆◇

4870731053池田清明の人物画テクニック DO繪シリーズ
池田 清明
一枚の繪 2003-11

by G-Tools

清潔感あふれる油彩人物画の描き方
「清潔感あふれる人物画のテクニックを池田清明が伝授」と帯にあります。著者の専門は油彩の人物画、中でも若い女性を描いたものが多く、背筋が伸びてきりっとした中に華やぎのある女性像に魅力があります。私の絵のスタイルは何も特別なものではありません。「自然のまま」を写し取るという、ごく常識的なもの、わかりやすいものです。---と著者が述べているとおり、達者なデッサンと光と影を的確につかんだ絵画の基本ともいうべき絵です。

続きを読む "池田清明の人物画テクニック" »

2012年9月29日

怖い絵3

◇◆第772回◆◇

4255004803怖い絵3
中野 京子
朝日出版社 2009-05-28

by G-Tools

怖くなさそうな絵が実は怖い
怖い絵シリーズを読んで、ほんとうに怖いのは一見すると何も怖くないように見える絵、美しく心地よく見える絵の方です。本書でもボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』やゲインズバラの『アンドリュース夫妻』にその趣があります。よく考えて見ると怖いなあというじんわりした怖さです。

続きを読む "怖い絵3" »

2012年7月27日

アートの基礎を極める知識とテクニック200

◇◆第759回◆◇

4766119509アートの基礎を極める知識とテクニック200
ヴァレリー・コルストン
グラフィック社 2009-02

by G-Tools

自分の中のアーティストにヒントを与える
アートの世界は今や非常に幅広く、何でもありです。ペン、筆、絵具といった道具を使わずに「絵」を描く方法もあります。本書ではそれらのさわりを紹介し、読者がそれぞれ好みの方法を見つけられるようになっています。それらは「線、マーク、形式、アイディア」、「色とトーン」、「テクスチャーとパターン」、「フォルムと空間」という四つの章に分かれており、巻末の章で各種の画材や技法について簡単にふれています。

続きを読む "アートの基礎を極める知識とテクニック200" »

2012年5月29日

水彩学

◇◆第755回◆◇

4487799759水彩学 よく学び よく描くために
出口雄大
東京書籍 2007-08-23

by G-Tools

透明水彩画を巡る歴史・技法・自伝
著者は透明水彩を用いて主に具象画を描くイラストレーターです。本書は透明水彩画に絞ってその成り立ち、欧米における発展と歴史、明治以降の日本の水彩画の盛衰、著者自身の水彩画に関する自伝、水彩画の技法書、といった内容が320ページの中にもりだくさんに入っています。技法だけが知りたいという人のためには、裏表紙から横書きで書かれたそちらを手っ取り早く読めるようにもなっています。

続きを読む "水彩学" »

より以前の記事一覧