説話

2009年7月16日

現代民話考 5 死の知らせ・あの世へ行った話

◇◆第592回◆◇

4480038159現代民話考 5 死の知らせ・あの世へ行った話
松谷 みよ子
筑摩書房 2003-08

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普通の日本人が体験した超常現象の膨大な聞き書き
全12巻の現代の民話シリーズの内、死や霊魂にまつわる話を集めた一冊。21世紀の現代でもいちばん語られているのはこのジャンルではないでしょうか。臨死体験、死の予知・予告、死者からのサイン、幽霊、転生といった内容で膨大な数の話がおさめられています。明治の初めから21世紀のものまで「現代」と呼ぶにはやや広範囲ですが、これだけの数を集めようと思ったら、こうなるでしょう。

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2009年5月17日

新耳袋―現代百物語〈第2夜〉

◇◆第567回◆◇

4043653026新耳袋―現代百物語〈第2夜〉 (角川文庫)
木原 浩勝 中山 市朗
角川書店 2002-06

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すぐそばにある怪異話第二弾
現代の怪異話を集めた第二弾。呪い、祟り、因果のみで語られる話は載せないという著者たちの方針から、そういう恨みっぽい怪談話は載っておらず、怪異なお話といいながら、どこかからっとしています。ただ、取材中にさまざまな支障がおきてどうしても収録できなかったような話もあり、本当に恐ろしいものは、あだやおろそかにこの世の光をあててはいけないのかも、と思ったりもします。幽霊だけでなく、宇宙人や妖精のようなものも出てきて、バラエティに富んでいます。ほのぼのと気持ちが温かくなるようなお話も載っています。

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2009年4月26日

新耳袋―現代百物語〈第1夜〉

◇◆第555回◆◇

4043653018新耳袋―現代百物語〈第1夜〉 (角川文庫)
木原 浩勝 中山市朗
角川書店 2002-06

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怪異談の聞き語り集第一弾
いちどきに百の怪異な話をすると、怪異なことがおこるとされている、これが「百物語」の名前の由来だということです。この本の中には現代の怪異譚、不思議なお話が百集められています。一晩で読んでしまうと、怪奇現象が起こるとのことでしたので、臆病者の私は二晩に分けて読みました。著者二人がさまざまな人から聞いた怪談を淡々と書いており、その淡々としたところが逆に恐ろしさにつながっているような気もします。

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