ビジネス

2017年8月29日

しんがり 

◇◆第899回◆◇

4062816091しんがり 山一證券最後の12人 (講談社+α文庫)
清武 英利
講談社 2015-08-21

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号泣会見
1997年の山一證券の破綻を覚えておられる方は多いでしょう。当時の野澤社長が号泣しながら記者会見をしたことが特に記憶を鮮明にしました。本書を読めば、あの社長は土壇場になって急遽社長に祭り上げられ、実情を知らされたのは破綻直前だったことがわかります。

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2016年6月 1日

サイロ・エフェクト

◇◆第888回◆◇

4163903895サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠
ジリアン テット Gillian Tett
文藝春秋 2016-02-24

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高度に分類化されすぎて機能不全に陥る
これは現代の大規模になった組織のいずれもが抱える問題について扱っています。組織が大きくなると、それをを機能的に動かすために専門領域に分けて活動するようになります。専門性を発揮するためにそれは必要なことですし、それによって効率があがる部分も確かにあるのですが、しだいにその分類は当初の目的を外れ、内向きのセクト意識の強いものへと変化して行きます。そして、互いの縄張りの中に閉じこもり、縦割りの中で変化に対応できない組織へと変わって行きます。

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2013年10月31日

クロネコの恩返し

◇◆第828回◆◇

482222385Xクロネコの恩返し
日経BPビジョナリー経営研究所
日経BP社 2013-09-12

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民間ならではのスピードと柔軟性のある寄付
「クロネコヤマトの宅急便」のヤマトグループは、東日本大震災の後、宅急便1個につき10円を寄付すると決め、一年間で140億円を被災地に寄付しました。純利益の4割というその寄付総額の大きさもさることながら、寄付を個人ではなく法人や団体にあて、利用の仕方に自由裁量を認めました。また、寄付にあたって財務省と折衝し、寄付金を非課税とすることによって、寄付金の全額を被災地が利用できるようにしたというのも画期的なことでした。

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2013年7月15日

君は、世界がうらやむ武器を持っている

◇◆第809回◆◇

4479793828君は、世界がうらやむ武器を持っている
田村 耕太郎
大和書房 2013-03-23

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日本にいてグローバル化に対応するには?
グローバル化の時代に、日本という国の可能性について語った本です。日本の強みについて、実は一番知らないのが日本人かもしれません。製造業などのモノにおける強みは20世紀末から知られていましたが、それ以外の部分、目につきにくい文化や社会構造の強みの部分にも焦点をあて、だからドメスティックに日本にいて日本のよさをもっと掘り下げていくことが、結果的には世界の最先端に通じる道でもあることをさまざまな事例をあげて示しています。

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2013年3月16日

日本型「無私」の経営力

◇◆第794回◆◇

4334037135日本型「無私」の経営力 震災復興に挑む七つの現場 (光文社新書)
グロービス経営大学院 田久保 善彦
光文社 2012-11-16

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大震災に直面した七つの現場の行動
東日本大震災のとき、多くの企業が国内外から賞賛を浴びる活動をしました。本書では、それらの内から、荷物一個につき10円で計140億円を寄付したヤマトホールディングス、津波を被った写真を洗浄する活動を行った富士フイルム、NPOと連携して地域へクラウド・システムを構築した富士通、本人確認ができなくても預金を払い戻すことを真っ先に決断した東邦銀行、バスで住民を避難させ、ホテルを避難所として開放したみちのりホールディングスなど七つの企業の事例を紹介しています。

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2013年2月10日

レスポンシブル・カンパニー

◇◆第788回◆◇

4478017921レスポンシブル・カンパニー
イヴォン・シュイナード ヴィンセント・スタンリー 井口 耕二
ダイヤモンド社 2012-12-07

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環境フレンドリーな企業への歩み
パタゴニアは世界有数のアウトドアウエアのメーカーであり、環境意識の高い企業としても知られています。「パタゴニアが40年かけて学んだ企業の責任とは」と表紙にあるように、パタゴニアがどのようにして現在のような企業になったのか、がわかりやすく述べられています。

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2012年10月14日

ザ・ディマンド

◇◆第774回◆◇

4532318181ザ・ディマンド 爆発的ヒットを生む需要創出術
エイドリアン・J・スライウォツキー カール・ウェバー 佐藤 徳之
日本経済新聞出版社 2012-07-24

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いかにして需要を創り出すか
著者は経営戦略にかんするベストセラーをいくつも生み出しています。あるものが爆発的に売れるのに対し、一見同じように見えながら売れない競合商品というものがあります。それはなぜなのか、の分析をおこない、売れる製品を生み出すための秘訣について述べています。すでにある製品を分析していますから、すべてが当然のこと、と思えますが、実はその「当然のこと」に気づくのが一番難しいということを思い知らされます。

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2010年9月12日

たった3秒のパソコン術

◇◆第689回◆◇

4837977103たった3秒のパソコン術 (知的生きかた文庫)
中山 真敬
三笠書房 2008-04-21

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ショートカットを使ってパソコン操作を速くする
ウインドウズのショートカット集です。曰く、仕事ができる人ほど「マウスを使わない」、時間を上手に使う人は「ショートカットキーを使う」、頭がいい人だから「ダブルクリックを使い分ける」、ムダのない人は「すべての作業をグーグル化する」、仕事ができない人ほど「使わないキーが多い」、トラブルに強い人は「リセットしない。前に戻る」。確かに、このキーはこんなことのためにあったのか、と教えられました。

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2010年1月13日

フリー

◇◆第639回◆◇

4140814047フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略
クリス・アンダーソン  小林弘人(訳)
日本放送出版協会 2009-11-21

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フリーの流れは止められない
かつては考えられなかったようなさまざまなものが無料になっています。いつの間にかそれがあたり前になり、その背景で起こっていることについては深く考えたことがありませんでした。インターネット高速常時接続の普及に伴って、ビット(デジタル情報を著者はこのように記しています)はあらゆる分野で無料への激しい潮流にさらされるようになり、それはアトム(実体のある物質を扱う経済)にも大きな影響を与えています。本書は「ロングテール」の概念を広めた著者が「フリー」の向かう方向について考察したものです。

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2009年12月28日

机の上はいらないモノが95%

◇◆第633回◆◇

4794216785机の上はいらないモノが95%―世界一シンプルな整理法
リズ・ダベンポート 川村 透(訳)
草思社 2008-10-27

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机の見えるところには毎日使うものしか置かない
110ページという薄い本で、整理の要諦がつかめます。ポイントは、机の見えるところには毎日使うものしか置かないということ。まずここからだけでも実践すると、全く仕事が違ってくるだろうと思います。整理上手と自他共に認めている人以外は題名どおりでしょう。仕事内容がそれぞれ違いますから、必ずしも本書にあることすべてをそのとおりにやる必要はないとは思います。私など、一日七つもしなければならない重要課題はありません。見開き二ページに書き連ねるほどの日々の予定ももちろんありません。

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