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2016年9月26日

がんが自然に治る生き方

◇◆第891回◆◇

4833421070がんが自然に治る生き方――余命宣告から「劇的な寛解」に至った人たちが実践している9つのこと
ケリー・ターナー 長田美穂
プレジデント社 2014-11-13

by G-Tools

進行がんの劇的な治癒例から学ぶ
題名が示すように、本書は全身転移、再発といった進行がんを生き延びた人たちへの調査をもとに書かれています。著者は腫瘍内科学の研究者であり、こうした進行がんの劇的寛解例を千件以上分析し、そこから驚異的な自己治癒力を発揮するに至った共通項を見出そうとしています。アメリカの症例なので、日本とは医療そのものや代替医療の扱われ方などに差がありますが、参考にできることは多いのではないかと思います。

千例の分析と100人へのインタビューから、著者はこれらの人々に共通する九項目をピックアップし一章ずつさいて解説しています。

抜本的に食事を変える
まず第一に食事のことが書かれているのは当然でしょう。劇的寛解者に共通していたのは次の四つでした。
1)砂糖、肉、乳製品、精製した食品を大幅に減らすか摂取しない
2)野菜と果物の摂取を大幅に増やす
3)有機(オーガニック)食品を選ぶ
4)浄水器の水を飲む

これ以外に定期的に断食をすることも進められています。断食は有毒物質を排出する働きを助けるのです。また、身体にいいとされる食品でも、人によって影響が異なり、自分の身体の反応(例えば腫瘍マーカーの値)を見ながら何を食べるかを選んでいる人もありました。

治療法は自分で決める
進行がんとなると、手術のほかに抗がん剤、放射線治療などさまざまな療法を勧められます。延命効果はそれほど望めないのに副作用の強い治療を勧める医師もいます。主治医のアドバイスをきくことは大事ですが、治療法を選ぶ主体は自分であるという意識をはっきりもつことが重要です。

1)受身にならず、自分で行動する
2)自分の意志で人生を変える
3)他人の批判に屈しない

直感に従う
身体は自分にとって何が大事かを知っています。がんはもともと自分の身体から生まれたものです。自分の身体やがんに問いかけそこから帰ってくる答えに耳を澄ましましょう。そのようにして自分の内側とつながるすべを持つことが大事です。瞑想したり、日記をつけたり、夢を活用したりします。そして、内側から静かに語りかける小さな声をきくことです。

ハーブとサプリメントの力を借りる
西洋医学の治療法や食事療法だけでは寛解しなかった人が伝統的な治療法であるハーブや東洋医学の方法を使ったり、サプリメントを適切に摂取することによって良くなった場合があります。ただ、この分野はまがいものも多いので、日本で使う場合はかなりよく調べて、自分の直感に従うことが重要ではないかと思いました。

抑圧された感情を解き放つ
怒り、恐れ、後悔、悲しみなど自分の中で続いているストレスに目を向け、それを解放してやることも大事です。がんであっても精神的なことは大きな原因になります。「病気とは、身体、心、魂のいずらかの部分で何かの詰まりがある状態」だとがんからの回復者、代替医療の治療者は言います。その詰まりが何なのか見つけてそれを流せるようにするのです。

より前向きに生きる
笑いには治癒力があります。「毎日幸せを感じることこそが最高の薬」と信じてステージ4のがんから回復した人がいます。ただ、無理やりに幸せや楽しいことだけを感じなければならないというのではなく、悲しみや怒りといったものも感じて当然です。大事なのはその感情に長時間とらわれてしまわないことです。良い感情も悪い感情も十分味わい味わったら手放します。

周囲の人の支えを受け入れる
たったひとりでがんに立ち向かうのは困難です。周りの人に助けを求めましょう。助けを求めれば助けはやってきます。健康なときには気づかなかった多くの支えが周りにあることに気づくでしょう。

自分の魂と深くつながる
特別な精神的修行を始めなければならないというわけではありません。日々の生活の中ですぐに始められることもあります。
1)今やっていることの手を止めてゆっくり深く呼吸をしそれを10回繰り返す
2)毎日、最低10分間外を散歩する。何も考えず頭をからっぽにしてただ歩く。
瞑想とか、何か特別なことを始めるのは、これらのことをやってみた後でもいいようです。

「どうしても生きたい理由」をもつ
「死にたくない」というのではなく、「どうしても生きたい」ことに関する理由を自分で探します。「どうしても生きたい理由」を探索するのは、自分が生まれてきた意味、自分自身の使命模索することであり、それによって内側からの自信を持つことができます。

運動について
著者は本書の最後で「運動」に関して項目の中に入れなかった理由として、進行がんであり体力的に難しい段階の人が多かったためと書いています。しかし、身体状況が許せば運動が重要な役割を果たすことは明らかです。

本書は進行がんからの劇的回復に焦点をあてていますが、がんの予防という視点でも活用できますし、その場合は運動は欠かせないパーツであることは確かです。


がんが自然に治る生き方――余命宣告から「劇的な寛解」に至った人たちが実践している9つのこと
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