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2015年7月10日

0ベース思考

◇◆第883回◆◇

44780290670ベース思考---どんな難問もシンプルに解決できる
スティーヴン・レヴィット スティーヴン・ダブナー 櫻井祐子
ダイヤモンド社 2015-02-14

by G-Tools

0ベース思考とは
脳を鍛えなおして、大小問わずいろいろな問題を普通とは違う方法で考える。ちがう角度から、ちがう筋肉を使って、違う前提で考える。やみくもな楽観も、ひねくれた不信ももたずにすなおな心で考える…表紙を開いたら最初にこう書いてあります。本書の中で述べられていることは、これに尽きます。もっと単純な言葉で言ってしまうと「裸の王様方式で考えろ」ということです。

人間は10歳以前までは誰もが好奇心旺盛で、世間の常識にとらわれず、大人を困惑させるような質問を平気でします。大人になるということはそれらを失い、ある一定の枠組みの中に納まるということです。本書では、さまざまな実例をあげて、これら「大人の常識」の枠組みの外へ出ることを勧めています。

違った角度からものを見ることの大切さ
最初のエピソードに、サッカーのPK戦が出てきます。確率的に見て、ゴールの率が最も高いのはキーパーの真正面に蹴ったときなのだそうです。それならば、そこに蹴ればよさそうなものですが、そうするプレーヤーは稀です。その理由について考察するところから、人のインセンティヴについていろいろと考える材料がもらえます。

著者は世界的ベストセラーとなった『ヤバい経済学』『超ヤバい経済学』のコンビです。レヴィはシカゴ大学経済学部の准教授、ダブナーはジャーナリストです。本書はハウツー本ではありません。その意味では、副題の「どんな難問もシンプルに解決できる」というのは、ちょっと違うかなと思います。

ふたりが言っているのは、「問題に対する見方、考え方を変えてみよう。そうすれば問題の見え方が変る。見え方が変れば見えなかったものが見えてくる。」ということです。胃潰瘍や癌とピロリ菌の因果関係を発見したオーストラリアの研修医バリー・マーシャルのエピソードなど、まさにこれです。

こういうことはこれまでも多くの人がいろいろな例をあげて述べてきました。ですから、特別目新しい思考法・発想法というわけではありません。しかし、わかっていてもなかなかできないのは確かで、何度も自分に言い聞かせる必要があります。


0ベース思考---どんな難問もシンプルに解決できる
0ベース思考---どんな難問もシンプルに解決できる
スティーヴン・レヴィット スティーヴン・ダブナー 櫻井祐子

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