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2015年1月22日

脳を鍛えるには運動しかない!

◇◆第879回◆◇

4140813539脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方
ジョン J. レイティ エリック ヘイガーマン John J. Ratey
日本放送出版協会 2009-03

by G-Tools

運動は健康に生きるために必要不可欠
運動をさせた子どもは成績があがる。運動すると35%も脳神経成長因子が増える。運動することでストレスやうつを抑えられる。運動で5歳児のIQと言語能力には大きな差が出る。運動する人は癌にかかりにくい。運動を週2回以上続ければ認知症にかかる確率が半分になる。-----これらのことを具体的な研究結果、症例をあげながら330ページ以上にわたって述べている本です。運動が健康のためにいいということはわかっていても続かないという人は多いです。しかし、本書を読めば運動は気が向いたらやってもいい「趣味」のようなものではなく、絶対的に必要なものということが理解できるでしょう。

運動は精神的、心理的な問題に対しても大きな効果をあげる
著者は医学博士。ハーバード大学医学部臨床精神医学部准教授であり、開業医としても活躍しています。運動と健康の関係について述べた本は数多くあります。それらは癌や心臓病、糖尿病といった身体的な生活習慣病の予防として運動を推奨しているものがほとんどです。本書の特徴は、著者の履歴からも明らかなように、精神的な問題に運動が有効であることをページの多くをさいて述べていることです。著者が治療にあたった症例をあげ、ストレス、パニック障害、うつ、注意欠陥障害、依存症、といった問題に対して運動が実に素晴らしい効果をあげることを示しています。

「持久力のある捕食者」であった祖先の生活を取り戻す
なぜ運動が現代人にそれほど大きな効果をあげるのか、といえば、それは、私たちの心身が狩猟採集の生活に適応すべく進化してきたからです。牙や爪はなくても、根気強く走り続け、追跡を続け、疲労困憊した獲物を仕留める、私たちの祖先はそういう生活を送ってきたのです。文明が進み、肉体を使う必要がなくなっても、私たちの身体は10万年前までに進化したメカニズムをそのまま維持しています。使われなくなったその遺産が身体の中で暴走するのがさまざまな精神、肉体の不調につながっています。

狩猟採集民の活動を現代社会の中に蘇らせ、心身の中に眠っている狩猟採集民としての自分を解放してやること、それが健康に生きるための秘訣です。どのような運動をどれくらいすればよいのか、は人によってさまざまです。その人の好みが違いますから。著者が勧めているのは、息が弾むような有酸素運動と、技能を必要とする運動を組み合わせることです。また、有酸素運動に加え、筋力、柔軟性といった部分を鍛える運動も取り入れると、さらにさまざまな面から多角的に健康にとって効果があがります。


脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方
脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方
ジョン J. レイティ エリック ヘイガーマン John J. Ratey

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