« 新選組始末記 | トップページ | 社会の真実の見つけかた »

2013年10月22日

15歳の日本語上達法

◇◆第825回◆◇

406216009915歳の寺子屋 15歳の日本語上達法
金田一 秀穂
講談社 2010-01-26

by G-Tools

言葉には大きな力がある
著者は日本語学者。国語ではなく、あえて日本語と言っています。表紙にも書いてあるように、日本語学者としての著者は「大切なのは漢字を記憶することより言葉で考えることだ!」、と言っています。言葉は非常に大きな力を持っている、というのは、それによって私たちは世界とつながっているからです。その具体例を本書の前半でさまざまな例をあげて示しています。言葉があるから人間は世界を把握でき、そこにあるものが何であるかを理解できます。

つまり、言葉は世界と自分との間に橋をかける役割を果たしているといえます。このことは、私たちがワンクッションを置いてしか世界とつながれないということでもあります。そういう意味からすると、言葉はある意味でとてもこわいものです。言葉にはとてつもなく大きな力があることを心に留めてほしいと著者は書いています。

正しくなくても伝わる言葉、言葉にならない言葉
全体で90ページほど、15歳を対象に書かれていて、活字は大きく読みやすく30分ほどで読みきってしまいました。それでも、内容は深く、言葉について重要なことが書いてあります。中盤には言葉のさまざまな用いられ方について述べられ、ああなるほどそういうこともある、と納得します。こうして言われてみればそうだ、と思うのは、普段いかに無意識に言葉を使っているかということでしょう。

十五歳のための日本語上達法
最終章で日本語上達のためのコツを三つあげています。
1)外国語を身につけよう、外国で過ごしてみよう
日本語のフィルターを外し、もうひとつの目を通して物事を見られるようになる
2)古典にアタックしてみよう
古典にはどんな時代でも通用する「普遍性」がある
3)目にしたものを言葉にしてみよう
「自分の気持ち」以外のものを正確に伝えるには、論理的で明晰な文を書く訓練が必要


15歳の寺子屋 15歳の日本語上達法
15歳の寺子屋 15歳の日本語上達法
金田一 秀穂

関連商品
いのちと環境: 人類は生き残れるか (ちくまプリマー新書)
15歳の寺子屋 「フラフラ」のすすめ
旅に出よう――世界にはいろんな生き方があふれてる (岩波ジュニア新書)
新聞の読みかた (岩波ジュニア新書)
情報のさばき方―新聞記者の実戦ヒント (朝日新書)
by G-Tools

« 新選組始末記 | トップページ | 社会の真実の見つけかた »

人文・思想」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 新選組始末記 | トップページ | 社会の真実の見つけかた »