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2013年2月19日

もっと透明水彩を楽しもう。

◇◆第790回◆◇

4766124065もっと透明水彩を楽しもう。 描きたくなる12レッスン
永山裕子 Yuko Nagayama
グラフィック社 2012-10-05

by G-Tools

透明水彩画をもう一歩進めたい人に
数多くの技法書を出版している人気水彩画家の一冊です。透明水彩で描かない人でも絵を描くヒントになることが書いてあります。著者の水彩画も多数掲載されています。色彩を画面いっぱいに散らしたような花の絵が華麗です。花だけでなく、風景や人物についても解説してあります。「もっと」という題名から、全くの初心者ではなく、ある程度聡明水彩で絵を描いてきた人向けではないか、と思います。

最初のページと最後のページに著者の使っているパレットが掲載されています。「きたないパレットですみません」とあるように、正直なところ、これで絵が描けるの?と思うようなパレットです。絵具は混じりあい、どこにどんな色があるのかおぼろげにしかわからないようなパレットです。「パレットは心の鏡、いつもきれいにしておくように」という言葉に対して、著者は確かにその通りだと認めながら、「自分が使いやすければきれいであろうが汚れていようがかまわない」「大切なのは描きたいときに必要な色があること」と書いています。

自分流の方法を試してみる
著者が言っていることは、パレットだけでなくあらゆることにあてはまるのではないか、と思います。自分が描きたい方法があれば他人が何と言おうとその方法で描いていけばいいということです。本書の中で、人物画の肌を緑色で描き始めているところがあります。「水彩の基本=明るい色から始める」という基本をあえて無視していることについて、必ずしもそうとは限らない、一度やってみたらいい、だめと言われたらなぜだめなのか試してみるように、と書いています。

基本を押さえればあとは遊んでいい
絵を描くのにダメなことなんて無いのです。自分が好きな方法で自分が好きなように描いていい。やってみたらダメと言われた方法の方が自分にあうこともあるでしょう。物理化学的に無理なこと以外は何だってやっていいと思います。子どもに戻って何にでもチャレンジしてくださいと著者が言うように、絵を描くことの一番のベースは遊びです。

だからと言って著者のようなきたないパレットで描けと言っているわけでもありません。その人が常に真っ白なパレットに今日描く絵具を出して始めたいというタイプなら、そうして描けばいいのです。自分にあう方法で自分がやりたいようにやる。ただし、それと知らずに用具を傷めてしまうような方法は避けるべきです。紙の保管、筆の手入れそういうことを怠ってはいけません。


もっと透明水彩を楽しもう。 描きたくなる12レッスン
もっと透明水彩を楽しもう。 描きたくなる12レッスン
永山裕子 Yuko Nagayama

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