« 街場のマンガ論 | トップページ | ささやかながら信じる心があれば »

2012年7月27日

アートの基礎を極める知識とテクニック200

◇◆第759回◆◇

4766119509アートの基礎を極める知識とテクニック200
ヴァレリー・コルストン
グラフィック社 2009-02

by G-Tools

自分の中のアーティストにヒントを与える
アートの世界は今や非常に幅広く、何でもありです。ペン、筆、絵具といった道具を使わずに「絵」を描く方法もあります。本書ではそれらのさわりを紹介し、読者がそれぞれ好みの方法を見つけられるようになっています。それらは「線、マーク、形式、アイディア」、「色とトーン」、「テクスチャーとパターン」、「フォルムと空間」という四つの章に分かれており、巻末の章で各種の画材や技法について簡単にふれています。

線、マーク、形式、アイディア
この章では線のさまざまな道具を使った線とそれが見せる表情を示し、それらを使ってどのような絵が描けるかを見せています。さらに構図、デッサンスケールの用い方にも触れ、初歩的、古典的な「絵の描き方」の説明になっています。それと同時に抽象的な図形や自然界のパターンからヒントを得る方法も紹介しています。

色とトーン
この章では色の性質、トーン(色調)について述べ、寒色、暖色、色相環についての基本的な知識、さらにトーンを意識して絵を組み立てることの重要性にも触れています。同じ構図の絵であっても使われる色、トーンによって絵の雰囲気はまるで変わってしまいます。

テクスチャーとパターン
この章では、身の回りにあるさまざまな手触りを連想させる質感について述べ、それが絵にどのような影響を与えるかを示しています。テクスチャーをうまく利用する方法を学べば、絵がずっと幅広いものになります。また、繰り返しによる装飾パターンによって得られる効果も示しています。

デッサン
この章では、遠近法、負の空間(もののまわりの空間)、陰影付けという絵画の基本的なことだけでなく、これらを歪めることによって独特の効果を得る方法も述べられています。またアニメーションやキャラクターデザインの方法についても実習できるようになっています。

技法
最後の章ではさまざまな用具、画材についてざっと紹介してあります。白黒画材として、鉛筆、木炭、東洋なら墨を紹介したところでしょうがそれはありません)。乾性画材として、色鉛筆、パステル。水性画材として、透明水彩絵具、インク、マーカー。油性画材として、油絵具、オイルパステル、オイルバー。アクリル画材も紹介されています。さらにこれらを組み合わせた方法や実験的な方法がそれぞれ簡単に提示されています。

ぱらぱらと読んで興味がわいた画材や技法を試したり、自分がやっていることへの新たなヒントにするなど、いろいろな使い方ができるでしょう。あくまでも紹介程度の記述ですから、もし興味がわいた方法があり、さらに詳しく知りたければ専門の技法書を参照するのがいいと思います。


人体のデッサン技法
人体のデッサン技法
ジャック・ハム 島田 照代

関連商品
やさしい人物画
人を描くのって楽しいね!―マンガのための人物デッサン― (廣済堂マンガ工房)
スーパーマンガデッサン―作画のための考えるデッサン
パース!―マンガでわかる遠近法
動物の描き方
by G-Tools

« 街場のマンガ論 | トップページ | ささやかながら信じる心があれば »

絵・デザイン」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 街場のマンガ論 | トップページ | ささやかながら信じる心があれば »