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2012年5月26日

アクリルガッシュの全技法

◇◆第754回◆◇

アクリルガッシュの全技法―基本から応用まで
南雲 治嘉  グラフィック社 1995-04

アクリルガッシュは日本生まれ
アクリルガッシュはアクリル絵具の一種です。普通のアクリル絵具が透明水彩だとしたら、アクリルガッシュは不透明水彩という違いがあります。本書を読むまで、アクリルガッシュが日本で開発された絵具とは知りませんでした。現在普及しているアクリルガッシュは1982年にターナーが開発に成功したものです。アクリル絵具というとアメリカ生まれという印象が強いのですが、アクリルガッシュの故郷は日本、この点はwebの情報ページにもほとんど記載されていない意外なことでした。

画材として日本生まれのものにはオイルパステルがあります。世界で最初に現在の形のオイルパステルを考案したのは、サクラクレパスです。意外にそれも知られていない事実です。オイルパステル(クレパスもクレヨンもこれです)もアクリルガッシュも安価で使いやすい教育素材として広く用いられていて、「画材」としては一段下に見られているかもしれません。

アクリルガッシュの特徴を活かして描く
しかし、安価で使いやすく自由が利く画材というのは、学校現場だけでなく、もっと一般の「絵を描きたい」と思っているユーザーが便利に使っていいのではないか、と思います。本書ではアクリルガッシュの特徴に的を絞って、さまざまな使い方が提案されています。アクリルガッシュ単独で描く技法だけでなく、他の画材との併用例もあげられています。

基本的にはアクリル絵具なので、水溶性で速乾性がある、幅広くいろいろなものに描ける、乾燥後は耐水性である、といった特徴があります。アクリル絵具との一番の違いは不透明ということですから、この点を考えて不透明性を生かして描くことがアクリルガッシュを活かすコツではないかと感じました。


アクリルガッシュの全技法―基本から応用まで
南雲 治嘉

アクリルガッシュの全技法―基本から応用まで
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