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2012年4月 5日

アクリル画の技法百科

◇◆第744回◆◇

アクリル画の技法百科
ヘイゼル ハリソン Hazel Harrison
グラフィック社 1995-07

by G-Tools

アクリル画の描き方を広く紹介
アクリル絵具は非常に幅広い表現ができる画材です。油絵のようにも、透明水彩のようにも描け、乾くと耐水性になります。プラスティック産業の副産物であり、建物の塗料と同じですから、堅牢で扱いやすく、驚くほどの多様性があります。逆に、その多様性ゆえ技法を極めつくすことは難しいように思います。本書は百科と銘打って、現在考えられるポピュラーな画法を一通り紹介しています。

おそらくこれらの画法すべてを練習し習得するのは無理ではないか、と思います。ペインティングナイフを使っての厚塗りと透明水彩のようなウォッシュは全く描き方がちがいます。さらに、コラージュや他のさまざまな画材(インク、鉛筆、パステルなど)との併用についても書かれています。可能性はまだまだありそうです。さまざまなメディウムがあり、それを混ぜれば絵具の性質をかなり変化させられます。

アクリル絵具の利点でもあり欠点でもあるのは、速く乾くということです。これは油絵具のように乾燥に長い時間を要する絵具の欠点を補い、素早く制作できます。その一方で、透明水彩のように水で表面を湿らせ、その湿りを使って描く画法ではこの素早い乾燥が難点になります。また、絵具の取り扱いも、常に乾燥に注意していないと、固まって道具をダメにします。

本書では、前半で不透明水彩的画法、透明水彩的画法、ナイフを使った厚塗りなどポピュラーな画法の制作手順を紹介しています。また木炭、鉛筆、油絵具、オイルパステル、インク、透明水彩といった画材との併用画法にも触れています。後半では、何を描くかのテーマを取り上げ、風景、建物、人物、動物、静物、抽象についてそれぞれ作例をあげて解説しています。

描き方の基本 はじめてのアクリル―基礎知識から実践レッスンまで、これ一冊でOK!
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KAIGAN

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