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2012年3月18日

淡彩で描く街角スケッチ

◇◆第736回◆◇
淡彩で描く街角スケッチ―100作例でよく分かる
服部 久美子
日貿出版社 2005-12

by G-Tools

淡彩画の描き方の基本から
淡彩画とは、鉛筆やペンで線描しそこに透明水彩で部分的に彩色した絵です。全面的に色を塗ってしまう絵とどう違うのかといえば、それによって描きたいものを際立たせる、線描と彩色のコンビネーションで見せる、そういう意図があるようです。さらっと描く(ように見える)ことによって品のよさをかもし出すことができます。ただし、それだけにデッサンがゆがんでいるとお話にならないところもあります。

著者自身、最初は油絵を描いており、当時は静物画ばかり描いていたといいます。淡彩スケッチで風景を描いてみて初めて透視図法の基本がわかっていなかったと気づくのです。透視図法などいらないという画家もいます。しかし、淡彩でそれらしいものを描こうというならば、透視図法に沿って描いた方が無難でしょう。本書では、著者が経験からたどりついた遠近法の描き方のコツが載っています。

絵づくりのヒント
私自身は第2章の「絵づくりのヒント」がいまの自分にとって最も参考になりました。これは、構図のつくり方といえると思います。

<絵づくりの基本>
1)主役を決める
 自分が描きたいと思ったものをメインにし、それが伝わるように描く

2)切り取り方
 描きたいものがど真ん中にこないようにする

3)近景・中景・遠景
 定石では近景をはっきりと描く。しかし、描きたいものが中景や遠景にある場合はその描きたいものをもっともはっきり描き、それ以外はさらっと流す。

4)縦長か横長か
 縦長は高さを強調したい場合、横長は広がりを強調したい場合に使う。

5)移動させたり外したり
 画面に入れるものは構図を考え、あえて描かないとか移動させることもある。

6)明暗を効果的に配する
 濃淡が三段階くらいになるよう明暗の調子を考える。光を効果的に入れる。

7)点景を入れよう
 人、自動車、バイク、電柱、街灯、標識などは描き方しだいで絵を生かす。

8)カラフルな小道具は絵のスパイス
 旗、パラソル、看板などはぐっと全体を引き立てる場合がある。

<絵づくりの実際>
1)季節感を入れる
2)見せたい部分を強調
3)その土地のシンボルを入れる
4)珍しい建物は描いておこう


淡彩で描く街角スケッチ―100作例でよく分かる
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