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2012年3月26日

学校では教えてくれない風景スケッチの法則

◇◆第740回◆◇

4817037326学校では教えてくれない風景スケッチの法則―不透明水彩絵の具ガッシュを使って描く
増山 修
日貿出版社 2009-05

by G-Tools

最も身近な絵具を使って描く風景画のコツ
風景画を描くコツを解説した技法書はたくさん出ています。そのほとんどは透明水彩を用いたものです。本書は数少ない不透明水彩を使った技法書です。不透明水彩は私たちが子どものころから学校で使ってきた絵具です。なぜ学校で透明水彩ではなくガッシュ(不透明水彩)を使うのでしょうか。価格が安いからなのか、子どもにも扱いやすいからなのか、それはわかりませんが、誰でもなじんでいる絵具であることは確かでしょう。

それでも、「学校では教えてくれない」と題されているだけあって、冒頭から驚きます。著者はガッシュをいったんパレットに絞り出し固形絵具のようにして描くことを勧めています。透明水彩は固形のものが売られています。ガッシュはアクリル絵具ではありませんから固まってもまた水分を加えれば絵具として使えます。考えてみれば当然のことですが、こういうことにはなかなか思い至らないものです。

14の法則
ちょっとしたコツを覚えるだけで絵は随分変わります。それを14の法則として解説しています。

1)風景を基本図形で置き換える
  複雑に見える形も立方体、直方体、円柱、三角錐、球に分けて見ればやさしい。

2)上り下りで消点が変わる
  パースが間違っていると絵の土台が狂う。目線と消点を知る。

3)影の中にも色がある
  光があたったところが固有色で影はそれを黒くしたもの、ではない。陰影の部分の色を固有色ととらえ、光があたったところはその明度があがったものと考える。

4)重なる場合は輪郭がイメージできるように
  絵の中でものを重ねるときは絵を見た人が後ろのものの形をイメージできるように描く。

5)色面で捉えて形を表す
  同じような色面が重なって形がはっきりしない場合は明度差をつける。

6)雲は変化を大切に描く
  雲は常に変化しているので最初の印象を大事にバランスを調整する。

7)水は映り込みで決まる
  映りこみは実像よりぼけている。

8)立体は影だけでも描ける
  立体の識別は影だけでできる。それを理解すれば立体の描き方のポイントが見える。

9)情報量を遠近によって変える
  遠くに見えるものほど青みを増し色の諧調は少なくなる。

10)土は起伏をはっきりさせる
  小さな起伏も山や谷のようにイメージして見る。

11)草は塊で描く
  
12)枝+枝=幹
  
13)室内ではすみっこほど暗くなる

14)夜景は肉眼の印象が大事


学校では教えてくれない風景スケッチの法則―不透明水彩絵の具ガッシュを使って描く
学校では教えてくれない風景スケッチの法則―不透明水彩絵の具ガッシュを使って描く
増山 修

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