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2007年12月 9日

続 気楽なさとり方

◇◆第429回◆◇

4531063066続 気楽なさとり方
宝彩 有菜
日本教文社 1997-10

by G-Tools

さとりは技術
ストレス社会を生きていくうえでのコツが”さとり方”として平易な言葉で述べられています。心の運転マニュアルのような本といえるでしょう。心、特にここでは思考する心を”マインド”と呼び、その扱い方を丁寧に解説しています。マインドは生きていくための便利な道具なのですが、使い方を間違うとやっかいなことになります。その理由はマインドが常に不都合、不備、不幸、不満を探し続けているからです。なぜそうするか、といえば、そうすることが生存を守るためにマインドにとって欠かせない役割だからです。

マインドのこうした動きに振り回されることなく、適切にマインドをコントロールできる状態になることが”さとり”です。本書では、マインドを主人にせず、忠実な召使にしておくための15の方法があげられています。特に、人間の心を虜にしやすい恨み、憎しみ、復讐心、後悔、不安、心配、嫉妬、といったものからいかに心を守るかという方法が述べられています。

解釈を変えること
要点は、解釈を変える、ということです。これらはマインドの堂々巡りからきています。過去の変えようのない出来事に対する堂々巡りが恨みや憎しみ、後悔になるのであり、未来に対しては不安や心配になります。人は今にしか生きられないのに、それを見ることなく過去と未来にはまりこんでしまった状態です。不幸や不都合に対して敏感に反応するマインドはその原因を探そうとします。

「私は不幸だ。不幸の原因を探そう。あの出来事が原因だ。幸福になるためには過去のあの出来事がなければよい。あんなことがなければ良かったのに。でもあの出来事はあった。私は不幸だ。(このあとこの文脈をずっとたどり続ける)」この連鎖に気づいてどこかで止めるのです。

過去の出来事である場合、「ある出来事があった、そしてそれは残念なことだった」とまず認めます。そしてそれから「残念なことだった」の部分の解釈を少しずつ変えていきます。「残念なことだったが、多少の意義はあった」、さらに解釈を進めて「有意義だった、人生の修行になった」に持っていくのです。文脈から”不幸”が消えると、マインドはその原因を探そうとする堂々巡りをやめます。

●「ありがたい」の力
さらにもう一歩進んで、そもそも”不幸”という認識を最初から持たないという方法があります。これはなかなか難しそうですが、こじつけでもなんでもかまいません。不幸や不運と思われる出来事が起こったとき、「不幸だ」と思ってしまわずに「ありがたい、でも、なぜ?」と問うのです。マインドは問題に取り組むのが仕事ですから、なぜ?と問われるとその答えを探しにいきます。

不幸の堂々巡りに入って地獄に向かおうとしているマインドの先回りをして地獄へ行かないための課題を与えてしまうのです。とにかく何でも、特に不都合や不幸と思われることには無理矢理にでも「ありがたい、でも、なぜ?」と言い続けます。長いので「でも、なぜ?」の部分をはしょって「ありがたい」だけにしてしまってもかまいません。「試験に落ちた…、ありがたい」「彼女に振られた…、ありがたい」「病気になった…、ありがたい」

なんだかバカのようですが、「ありがたい」と言い続けるとマインドは堂々巡りや不幸の認識から抜け出ることができるため、身体から不要な緊張がとれ、バランスを取り戻し、免疫力や治癒力が高まっていきます。実際、ありがたいと言い続けて癌を治してしまった人が何人もあるそうです。

覚めているために
マインドの暴走を許さないことがさとりへの課題です。暴走を許さないためには常に覚めている必要があります。そして、そのための日常どこでもできる修行方法が二つあります。

1)動作をゆっくりする
   歩く、お茶を飲む、掃除をするといった無意識のうちでもできる日常動作の一つひとつを指先まで神経を行き渡らせて行う。

2)呼吸に意識を集中させる
   マインドが暴走するときは、まともな呼吸をしていない。呼吸に集中していると膨大な心配ごとや深刻な問題にマインドがのめりこむことができなくなる。呼吸が心を覚めた状態につなぎとめておくためのアンカーの役割をする。腹の底までゆっくり息を吸ってそこからゆっくり吐くことに意識を集中する。


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