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2006年10月20日

水彩画プロの裏ワザ

◇◆第338回◆◇

4062683695水彩画プロの裏ワザ
奥津 国道
講談社 2002-05

by G-Tools

プロからヒントをもらう
帯に”初心者でもいきなり上手に描ける!”とあります。これはさすがにないだろう、と思います。本書では水彩画の技法を鉛筆デッサンから着彩、完成までていねいに解説してあります。かなりデッサン力があり、透明水彩を扱うのに慣れた人であれば、即座に著者の真似をすることも可能ですが、素人はなまじそのような夢は見ない方が無難でしょう。

最近スケッチに興味をもってプロのスケッチ指導書を何冊も読んでいます。さすがにみんな技法書を出版されるくらいですから、スケッチはそれぞれに魅力的です。ただ、それぞれの人にとって技法とともに、スケッチに対する考え方も違うということがわかり、それも読み比べてみることも面白いものです。

著者は画家として長いキャリアがあり、水彩の風景画に転向する前は油絵の人物画を描いていたということです。緻密な鉛筆デッサンと確かな水彩のテクニックに支えられた絵は、まさにプロならでは。こうした端正な計算されつくした絵画が好きな人にはたまらない魅力を感じさせる絵です。

グリザイユ画法は効果的
テクニック的にはグリザイユ画法(色をつける前にグレーやセピアで影を描きこむ描き方)など、非常に参考になるものが多かったのですが、自分が描いていくには、永沢まこと氏が提唱していたような、構図を考えず一点突破で描き始め、自分の楽しさや感覚にしたがって形も色も描いていく、という方法があっているな、と思いました。

どちらがいい、という問題ではなく、それぞれのやり方、絵に異なる魅力があります。画材の使い方も含め、それは最終的には個性の問題に落ち着いてくるのでしょう。いずれにしてもある程度のテクニックを身につけないことには、そこから先には進めません。グリザイユは比較的簡単に真似ができ、効果がはっきり現れることを確認できました。

水彩画プロの裏ワザ (ザ・ニュー・フィフティーズ)
水彩画プロの裏ワザ (ザ・ニュー・フィフティーズ)
奥津 国道

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