« 永沢まことのとっておきスケッチ上達術 | トップページ | 天才と分裂病の進化論 »

2006年9月 2日

若返る人

◇◆第320回◆◇

4767804604若返る人―50歳のまま、80歳、それ以上を迎える方法
クリスクロウリー ハリーロッジ 沢田 博
エクスナレッジ 2005-11-18

by G-Tools

老化を防ぐには運動をせよ
著者は加齢を潮の流れにたとえます。20歳前後までは満ち潮の時代です。身体は成長し、去年できなかったことが今年はできるようになっていく日々です。しかし、20歳を過ぎるとどこかで潮目が変わります。満ち潮はいつか引き潮に変わり、それは生涯変わることなく続きます。「年には勝てない」というのはある面では本当ですが、ある面では違う部分もあります。加齢と老化はイコールではないのです。

エアロビクスとウエイトトレーニング
本書は50歳前後の男性を読者対象にしています。しかし、男女に関わりなく引き潮に逆らって泳いでみよう(老化を防ごう)と考えた人すべてにふさわしいガイドブックになっています。「運動しなさい」、本書の主張はこれです。それも軽いウォーキングを15分などというものではなく、週に6日毎日1時間、このうち心臓をバクバクいわせるエアロビクスを週に4日、残る2日はウエイトトレーニングにあてます。

狩猟採集生活に適応すべく進化した身体
なぜそうしなければならないか、は本書の中で医学的部分を担当しているヘンリー医師が解説しています。いろいろ医学的な専門用語も出てきますが、一言でいえば私たちの身体はそうするように進化してきたから、です。運動と飢えに適応するように何十万年もかけて進化した私たちの身体は、たかだか50年ほどの飽食の時代に適応できません。”狩猟採集”を生活のどこかに取り入れる必要があるのです。

老化はさびつき
エアロビクスは血管を生き生きとさせ心肺機能を高め、ウエイトトレーニングは骨、筋肉、関節の若さを保ってくれます。こうして狩猟採集の擬似体験をすることにより、進化で獲得した身体の持つ能力をさびつかせずに使い続けられます。加齢は正常な状態ですが、老化はさびつかせてしまったことによる異常の一種です。

人生の第三ステージを豊かなものに
もう一方の著者であるクリスは引退した元法廷弁護士であり、すでに70歳を越えていますが、ヘンリー医師の助言で引退直後から"毎日運動生活"を続けたおかげで今もアルペンスキーやボートを楽しみ、50歳以前の健康と体力を維持しています。加齢は、つらい老化の坂道をごろごろ転げ落ちていくことではないし、そうすべきではない、といいます。

引き潮に逆らって泳ぐ決意をし、その努力を怠らなければ、人生の第三ステージは豊かなものになります。本書にはこれ以外にも栄養のこと、社会参加のことについてもアドバイスが載っています。運動に関しては、引退を待つのではなく、できるだけ早くから習慣づけるのが望ましでしょう。狩猟採集生活から遠ざかる時間が長ければ長いほどさびつきは進み、引き潮の度合いは大きくなるからです。


若返る人―50歳のまま、80歳、それ以上を迎える方法
若返る人―50歳のまま、80歳、それ以上を迎える方法
クリスクロウリー ハリーロッジ 沢田 博

関連商品
若返る女性 ---50歳からのパワフル、ヘルシー、セクシー
脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方
人より20歳若く見えて、20年長く生きる! (ディスカヴァー携書)
体が若くなる技術
一生太らない体のつくり方
by G-Tools

« 永沢まことのとっておきスケッチ上達術 | トップページ | 天才と分裂病の進化論 »

健康・暮らし」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 永沢まことのとっておきスケッチ上達術 | トップページ | 天才と分裂病の進化論 »