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2006年8月16日

ドラミング

◇◆第310回◆◇

4276122406ドラミング―リズムで癒す心とからだ
ロバート・ローレンス フリードマン Robert Lawrence Friedman 佐々木 薫
音楽之友社 2003-03

by G-Tools

ハンドドラムが持つ癒しの力
本書を読んでさっそくハンドドラムを叩いてみたくなり、ジェンベ(西アフリカのハンドドラム、ジャンベとも)を買いました。これというテクニックを使えるわけではないですが、叩いていると和みます。メロディを気にする必要がなく、一定のリズムに身を任せて叩き続けていると、ある種の瞑想状態になります。シャーマンが太鼓を叩いてトランス状態に入っていったというのが納得できる雰囲気なのです。

著者はドラム・ファシリテーターであり心理療法医でもあります。一般にドラムといえば、ロックやジャズのバンドのドラムセットを思い浮かべますが、本書では手で直接叩くドラムを扱っています。演奏して聞かせるのではなく、癒しの道具として使うのです。ハンドドラムとしては、コンガやボンゴなどが有名ですが、世界各地の民族楽器として実にいろいろなものがあります。

現代人はテクノロジーでがんじがらめになってストレスは増すばかりです。ハンドドラムは"リズム"という太古の呼び声に再び焦点をあわせることによって、人に深い癒しをもたらす効果があります。なぜそれほど癒されるのかといえば、命はリズムと強く結びついているからです。

ドラム療法が開く大きな可能性
本書では、一般人のストレス解消といったものの他に、音楽療法としてのドラミングが紹介されています。PTSDの後遺症に悩むベトナム帰還兵、死別の苦しみに悩む家族、思春期の危機的状況にある子どもたち、薬物依存症からの立ち直りを目指す人をはじめ、難病、アルツハイマー症、ガン、自閉症、精神疾患、などの疾病を持つ人へのドラム療法を読むと、リズムが生み出す大きな可能性に驚きます。

本能に最も近い楽器
ひとりでドラムを叩くことにより、表現力を養う、自己批判・恐れ・疑いなどの内的な声を鎮める、自分の中で抑圧された怒りや悲しみなどの感情を解放する、などの効果が期待できます。また、集団でドラミングすれば、そこに一体感を生み出し、深い相互作用を得られるようです。

ドラミングが言葉を必要としないということが大きいでしょう。言葉にならない感情をドラムによって表現する、それが人の心を癒すようです。同じリズムをえんえんと繰りかえして叩いていると、実にリラックスしたいい感じになってくるのがわかります。ハンドドラムは本能に一番近い楽器なのでしょう。


ドラミング―リズムで癒す心とからだ
ドラミング―リズムで癒す心とからだ
ロバート・ローレンス フリードマン 佐々木 薫

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