« ビジネスは人なり投資は価値なり | トップページ | <日本の中世4>女人、老人、子ども »

2006年6月 3日

病気は自分で治す

◇◆第256回◆◇

4103006714病気は自分で治す 免疫学101の処方箋
安保 徹
新潮社 2005-01-18

by G-Tools

病は生き方の偏りから
著者は新潟大学大学院医歯学総合研究科教授の免疫学者です。「難病や慢性疾患のほとんどは患者自身の生き方の偏りに起因している。その偏りをほぐしていけば、多くの病は治る。症状に対処するだけの対症療法では、身体の治癒力を逆に奪ってしまう」と現在の医療に対して警鐘を鳴らしています。

免疫の観点から見た場合、免疫の働きを抑えてしまうような生活は健康を破壊している、といっていいでしょう。そういう生活を続けて難病やガンになったのに、そのもととなる生活はそのままで、外から手術や薬を施すことによって病気を押さえ込もうとしているのが現在の主流の医療です。

自律神経系と生体防御系から健康を見る
風邪や軽い頭痛くらいなら、薬を飲むより、身体を休めるのが一番というのは比較的よく耳にする意見です。しかし、ガンや難病まで、となると少々驚きましたが、読んでみると、なるほどもっともだ、と思いました。現在の医療は遺伝子の部分にまで踏み入って、専門分化が進んでいます。しかし、著者は多細胞生物である人間の病を理解するには「調節系」としての自律神経系や生体防御系という二つの大きな流れを見ることが大事だといいます。

これらは身体のコントロールをつかさどっているのであり、難病もガンもこれらの乱れが続いた結果であるというのが著者の主張です。これら調節系は知性とは異なるもので、自分の身体の声を聞く「感性」が大事である、と書かれています。どこか調子が悪くなり、医者へいって薬をもらってそれでよしとしていたのでは、こうした調節系の乱れからくる病はよくならないのです。

生き方の偏りをほぐしていくことが健康につながる
日本人にとって美徳とされる「まじめにがんばる」ということも、行き過ぎるとよくないようです。パーキンソン病、ガン、潰瘍性大腸炎などはこういう性格傾向の人に多く、彼らは自分に厳しくストレスによる交感神経の緊張を和らげるのが下手な人たちです。これらの人々には「息抜き」「骨休め」「気休め」が重要であり、これを適切にとれないと命にかかわることになります。

著者は「病気から逃れるための12カ条」を示しています。

1.顔色が悪い、手足が冷たい、疲れやすい、便秘などの不調がないか
2.働きすぎ、やりすぎの生活が続いていないか
3.まじめ、がんばりすぎなどの性格がないか
4.心の悩み、心配事がないか
5.無気力、日中でも眠い、姿勢が悪い、などがないか
6.肥満、運動不足がないか
7.食べ物に注意しているか
8.長いこと薬をのんでいないか
9.睡眠時間が短くないか
10.甘いもの、冷たいもの、辛いものなどを取りすぎていないか
11.変な習慣、癖に迷い込んでいないか
12.感謝の気持ちで生きているか

今、健康な人だけでなく、何かで治療を受けている人もこれによって自分の生活を振り返ってみることは大切なことと思われます。これらを読むと「中庸」であること、つまりバランスがとれていることは健康にとって根本的に重要なことだ、と感じます。「~し過ぎ」がないか、あれば、それをどうただしていくか、誰でもできますが、それだけに難しいのもまた事実です。
 

病気は自分で治す―免疫学101の処方箋 (新潮文庫)
病気は自分で治す―免疫学101の処方箋 (新潮文庫)
安保 徹

関連商品
免疫革命
9割の病気は自分で治せる (中経の文庫)
「薬をやめる」と病気は治る―免疫力を上げる一番の近道は薬からの離脱だった
疲れない体をつくる免疫力 (知的生きかた文庫)
病気にならない免疫生活のすすめ (中経の文庫)
by G-Tools

                                              

« ビジネスは人なり投資は価値なり | トップページ | <日本の中世4>女人、老人、子ども »

健康・暮らし」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ビジネスは人なり投資は価値なり | トップページ | <日本の中世4>女人、老人、子ども »