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2006年3月 2日

「パパ・ママ」創造理論

◇◆第209回◆◇

4062125528超思考法「パパ・ママ」創造理論 「異種結婚」で大ヒット商品をつくる
日比野 省三
講談社 2004-09-09

by G-Tools

異種を組み合わせ新しいものを生み出す
創造とは、「古いアイデアを新しい視点で解釈すること」です。そして、創造力とは、「視点を作り出す力、新しい視点から解釈する力」です。創造とは異種の組み合わせであり、異種をうまく組み合わせて新しいものを生み出すための考え方が「パパ・ママ」創造理論なのです。

「パパ・ママ」創造理論では、まず目的を明確にします。これが「パパ」です。さらにその目的をどんどん展開していきます。たとえば炊飯器、電子メール、成人式など、あらゆるモノにもコトにもそれぞれの目的があります。これをさまざまに言い換えてイメージを広げていくのです。

言葉の言い換えは、イメージの拡大に大変有効です。「創造の第一歩は言語文化を変えることである」とあります。創造力とは、既存の事象を違う視点から再定義する、ということですが、現状離脱のためにはその枠を作っている言葉を変えてみることが効果を発揮します。イメージを導き出すために、国語辞典や類語辞典を使い、普段使っていなかった言葉に置き換えてみると、思いもかけないものが浮かびあがってくる可能性大です。

未来から考える
パパをはっきりさせたら、次は赤ちゃんです。赤ちゃんはそのモノやコトが「あるべき姿」、つまり、パパとママの組み合わせから生み出される創造物です。人間の世界と異なるのは、ママより先に赤ちゃんを考えてしまうことでしょうか。従来では過去と現在を分析し、そこから「あるべき姿」を導き出すという方法が普通でした。

しかし、このやり方では変化の激しい現代での成功はおぼつきません。未来が過去の延長線上にある、という前提にたっているからです。過去から学ぶ先例主義では現状を打破するようなすぐれた発想は期待できません。「パパ・ママ」では、これを逆転させ、未来から考えるという方法をとります。未来は自然にやってくるものではなく、積極的に創りだしていくものと考えるのです。

「あるべき姿」を考え続けていると、いつかアイデアが枯渇します。アイデア枯渇の段階を踏まないとその先へはいけないと著者は述べています。ここまできてようやくママ探しが始まるのです。多くの素晴らしい創造は、行き詰ったときに思いもかけないものからヒントを得て、思考の枠組みを突き破ることができたというエピソードをもっています。

思いもかけないものから鋭い切り口を導き出す
トヨタ生産方式はアメリカのスーパーマーケット、パチンコは水車、自動改札機は水の上を流れる枯葉、小型食器洗浄器はテニスラケットからヒントを得たといいます。ママはパパとかけ離れた分野から探してくるのがよいのです。趣味や日常生活、自然など、普段何気なく体験しているものの中にこそ偉大なママが潜んでいます。

物事を創造するためには視点や観点、見方が大切です。コロンブスの卵ではありませんが、世の中には感度の高いアンテナを持ち、それで大きなチャンスをつかむ人がいる一方で、目の前にあるものに気づかず「運が悪かった」とあきらめてしまう人がいます。両者の違いは「鋭い切り口」を持っているかどうかです。

超思考法「パパ・ママ」創造理論 「異種結婚」で大ヒット商品をつくる
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