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2006年2月11日

ブログ道

◇◆第190回◆◇

4757101694ブログ道
久米 信行
NTT出版 2005-12-23

by G-Tools

ブログの素晴らしさと書き続けることの意味
印象的な表紙の題字を書いているのはSHO家の吉川壽一氏です。『バガボンド』の題字や大河ドラマ『武蔵』の題字も手がけています。この書と題名に象徴されるように、本書はブログに「道」を求める著者久米信行氏のブログの心得書といっていいでしょう。ブログ未経験者にはブログのすばらしさを、すでにブログを書いている人にはブログを書くことの真の意味を問いかける本です。

著者はTシャツメーカーの久米繊維工業の社長をつとめながら、日々いくつかのブログを書き続けています。はじめにの中で、ブログ道は毎日自分自身と向き合う道であり、一日一日を濃密に生きる道であり、日々新たな生き方を目指す道である、と語っています。これはやはり書き続けてみないとわからないことですが、自分しか読まない日記とは異なり、不特定多数に公開されることを前提としたブログには独特の魅力があります。書く側にある種の覚悟を要求する、とでもいえばいいでしょうか。

自己を磨く道具としてのブログ
本書でも指摘されていますが、ブログに書き続ける「何か」を日常の中で発見していくには、やはり発見の目を自分の中に持たなければいけません。何かひとつ絞ったテーマがないと、すぐに書けなくなってしまいます。ブログを書くことによって自己発見がうながされ、自分のまわりにある平凡な日常の中に存在する美や真実に気づくことができるようになる、これはブログを書き続けている者として本当にそのとおりだと同意できます。

美しい場所へ行ったから、美しいものがわかるのではなく、自分のものの見方が磨かれていくから美しいものがわかるようになるのだ、と思います。すべては自分の心、自分のものの見方、感じ方なのです。ブログの世界にもいろいろなものがあり、眉をひそめさせるようなものもやはりたくさんあります。しかし、著者は自己を高める、またそうした道の途中で出会う人たちとのご縁を大切にすることを考えるのであれば、おのずからどのようなブログを書くかはわかってくる、と述べています。

自分が読んで品性として恥ずかしくないブログか、尊敬し、信頼できる人に読んでいただいていいブログか、それを基準に書くのが心得だろう、と著者は本書を通じてブロガーに伝えたいのではないでしょうか。

本名で書くことは必要か?
ただ一点、著者の主張と私の意見が異なるのは、「本名で書け」というところです。私は数本のブログを書いていますが、いずれも異なるブログネームを使っています。異なる名前を使うというのは、自己の異なる面に入っていくための手段なのです。日本人は古くから雅号、俳号、幼名、戒名など時に応じていろいろに名前を変えてきました。一種の遊びでもあり、実用的な一面もあったでしょう。

ビジネスで本名をアピールしなければならない人以外、本名で書かなければならない理由が私には今ひとつ理解できません。名前を変え、異なる世界に遊ぶ、これも立派なブログ道だと思うのです。


ブログ道
ブログ道
久米 信行

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