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2006年1月13日

パワー・オブ・フロー

◇◆第162回◆◇

4309230563パワー・オブ・フロー
チャーリーン ベリッツ メグ ランドストロム Charlene Belitz
河出書房新社 1999-04

by G-Tools

フローとは何か
フローとは幸運を呼び込む「流れ」のことです。よく「ツイている」とか「ツイていない」とかいう言葉を耳にしますが、これは実際に測定することはできなくても私たちの誰もがそういう流れがこの世にあるのを肌で感じている証でしょう。ツキに乗っていけば思いもかけないような幸運にめぐり合ったり、なんというか、「ぴったりした」ものに出会うことができます。

本書を読むと、フローは自分でどうにかできるようなものではない、ということがわかります。自分よりはるかに大きなもので、全宇宙をつらぬく大河のようなものであり、私達はそこに浮かぶささやかな存在であるにすぎません。だからこそ、フローが自分に何を指し示しているかを知り、その流れに身をゆだねて進むことが大事です。

いくら目標をもって努力を重ねても、うまくいかないときというのはあります。それは、フローから自分が外れているということなのかもしれません。皮肉なことですが、個人にとって何がいいことか悪いことかは、そのときにはわかりません。本書でも「塞翁が馬」の例が示されていますが、そのとき、大きな不幸だと思われたことがあとで振り返ると人生を望ましい方向へ変える転換点であったことが珍しくありませんし、その逆もまた真です。

物事をあるがままに受け入れる
フローに乗るためのいくつかのコツが紹介されていますが、私にとって最も印象に残ったのは「物事をあるがままに受け入れる」という項目でした。たとえば、計画していたことがダメになる、病気になる、人に裏切られるといった一見不幸なことでも起こってしまったことはそのままに受け入れるのです。出来事そのものには善悪はありません。善悪の判断をして悩むのは、苦しみをさらに長びかせることになります。

ある出来事が(よく見えるにしろ、悪く見えるにしろ)起こったとき、その事実をまず受けいれて、「フロー」が自分に何を告げようとしているのか、を考えます。ささやかなことであっても、そこの背後に流れるフローを常に意識するよう心がけていれば、フローはより一層認識しやすくなります。

直観とシンクロニシティ
フローを感じ取るために本書ではさまざまなレッスンが書かれています。直観とシンクロニシティを信頼する、というのは特に大事なことのようです。直観は「神の声」であり小さなささやきとして内側からやってきます。それをおさえつけず、意識的にきく姿勢を保つのです。シンクロニシティとは、ある出来事が起こり、それが心の内側で起こっていることと何らかの関連性をもっている事象をさします。その人以外には何の意味も持たない事です。

この世の出来事はすべてどこかでつながっており、他の事象と独立して成り立っているものはありません。本書の最後にフローへの入口のひとつとして占いがとりあげられています。ユングはシンクロニシティを考察し、その好例として易経を研究しました。占いは世界観の拡大や可能性の探求を助けてくれる手段ともなるのです。どのような手段でフローへの道を探るにせよ、「くつろいで、信頼してほしい。そうすればフローはおのずから生じる」と本書は結ばれています。


パワー・オブ・フロー
パワー・オブ・フロー
チャーリーン ベリッツ メグ ランドストロム Charlene Belitz

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