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2005年4月12日

余命一年…だとしたら

◇◆第72回◆◇

4899760205余命一年…だとしたら―残された時間があと一年、と思って生きてみると
スティーヴン レヴァイン Stephen Levine
ヴォイス 2001-12-01

by G-Tools

人間はいつか死ぬ、そのことがわかっているか
以前、アメリカの心臓移植を待つ人たちが暮らす施設のドキュメンタリーを見たことがありました。そのうちのひとりの男性は50代だったか、60代だったか、待機している間にも病状が悪化し、何度か発作をおこして番組の最後にはかなり具合が悪く、持続的な酸素吸入をしていました。話をするのもつらそうでしたが、彼はインタビュアーに向かって「まだ、死ねない。まだし残したことがある。いまのままじゃ…」といったようなことをつぶやくように語っていました。

明日、冥界からの使者がきて、「さあ、行きましょう」と私たちの手をとったとき、ほとんどの人が彼と同じことをいうのではないかと思います。人間はいつか死ぬ、とわかっていても本当にそれを実感して生きている人は少ないものです。毎日の雑事におわれ、数ヶ月、数年、そして生涯の大半が過ぎ去っています。「まだし残したことがある」と使者に言ってみたところで、穏やかにこういわれるのがオチでしょう。「では、これまで与えられた時間の中であなたは何をしてきたのですか?」と。

死を前にしての後悔
著者のレヴァインは詩人で長年末期患者のケアにも携わってきました。瞑想やヒーリングへの造詣も深く、その彼が死をみつめることにより、人生を活性化させる方法を説いたものです。彼によれば、死の床で後悔にさいなまれる人は少なくないそうです。自分らしい生き方をするのを後回しにしてきたことにようやく気づき、深く落胆します。

不満だらけの仕事、ないがしろにしてきた人間関係、本当の自分を生きてこなかったという苦い思い、人生に全身でぶつかっていった人以外は誰もが、「あと一年あったら違う生き方をする」というそうです。ただ生きているだけではない、「自覚して生きる」ために本書を使ってほしいとレヴァインは書いています。

よりよき生き方とはいわゆる「世間的成功」とは直接には関係がないようです。肝心なのはその人の心のあり方だといえます。感謝し、赦し赦され、いまこの瞬間のあらゆる美や喜びを感じ、それらをゆったりとながめていることができるような、そんな心のあり方です。


余命一年…だとしたら―残された時間があと一年、と思って生きてみると
余命一年…だとしたら―残された時間があと一年、と思って生きてみると
スティーヴン レヴァイン Stephen Levine

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